北海道胆振東部地震。地震直後に起こった北海道全域の大停電の中、どのように過ごしたのかをまとめました。
こちらの記事の続きです。
目次
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電気が復旧!
9月6日未明に地震が発生し、その後丸一日停電。我が家は7日の早朝5時頃に電気が復旧しました!
通電したときの火災を考慮して停電中はブレーカーをおとしていたのですが、主人が早朝、試しにブレーカーを上げてみると電気がつきました!停電中は本当に電気のありがたみを感じながら過ごしていたので、電気がついた時は感動でした。
LINEで近所の友人たちと連絡を取り合っていたのですが、隣の区の友人は昨晩のうちに電気が回復したとのこと、そしてすぐ近所ではまだ電気が復旧していない家もあり、まちまちでした。
噂によると大きい病院がある場所を優先的に復旧させているので、近所に病院がある家は電気復旧が早いと聞きました。
この日も臨時休校で学校は休み。主人は朝から職場へ行きました。電気が復旧したので昨夜作ったおにぎりと簡単なおかずを作ってお弁当を持っていきましたが、職場へ行ってみるとほとんどの人がお昼ご飯の調達に困ったとのことでした。この時スーパーもコンビニもほとんど閉店。営業していてもすぐに食べられるようなパンやお弁当などは棚にひとつも並んでいない状況でした。
地震から二日目の状況
我が家は早朝に電気が復旧したので、テレビで被害状況などを知ることができましたが、すぐ近所の家ではまだ停電中とのことで、友人に情報を知らせたりしていました。
テレビの停電に関する情報は『〇〇戸停電中』『〇%復旧』という情報は流れていましたが、どの地域の電気がいつ復旧するのかという私たちが一番知りたい情報はわからなかったので、窓から見えるすぐそこの家の電気がついてるのになぜうちがつかないの!?という戸惑いが多々あった気がします。
友人宅では夕方になっても電気が復旧せず、冷凍庫の食材が食べきれないからと餃子や魚などを分けてくれたので、この日の夜ごはんにいただきました。満足な買い物はできないという状況を聞いていたので、とても助かりました。
この日は子供たちとおとなしく家で過ごしましたが、買い物に出た友人たちの話から、停電の影響により品薄状態、手に入りにくいものが見えてきました。
停電後、手に入りにくくなったもの
ガソリン
どこのスタンドも長蛇の列。一時間以上並んでも一台20リットルまでなどの制限があり、満タン給油はできなかったようです。
カセットコンロ・ガス缶・電池
今後も停電が起こったり、停電の長期化を見越して備えようとする人々が多数いて品切れが続出していました。
特定の食品
お弁当・お惣菜~停電のため調理ができず、棚には何も並んでいない状態でした。
牛乳~停電の影響で搾乳ができず、供給が行われなかったとのことです。
チーズ他乳製品
パン
卵
豆腐・納豆などの大豆製品
アイス・冷凍食品~長時間停電したため、在庫の大部分が廃棄処分されたとのことです。
ガソリンの供給が難しいため、配送業者への影響から商品が入ってこない
特定の商品が手に入りにくいという情報から買い占めが起こる
このような状況からますます特定の商品が品薄状態になりました。
停電がほぼ解消
札幌市内の友人宅、小樽の叔母の家では停電が続いていましたが、この日の夜11時頃までに復旧の連絡が来てほっとしました。
地震から三日目
主人は今日も仕事へ。主人の車はガソリンが残り少なく、給油がまだ難しい状況だったので私の軽自動車で出勤しました。
余震もまだ続いていましたが、家に引きこもりっぱなしで子供たちも悶々としていたので、この日は子供たちを外へ連れ出しました。
愛犬の散歩もかねて公園へ行くと、仕事が休みになったであろうお父さんと遊ぶ子供が多くいました。
食べるものはまだありましたが、牛乳、卵が残りわずか。買い物できる状況かもわかりませんでしたが、現状を小学生の子供にも把握させたいと思い、午後から自転車でスーパーめぐりをすることにしました。
近所の信号機はきちんと点灯していたので安全に道路を渡ることができました。この日、まだ学校は避難所になっていて、月曜日までの休校が決まりました。
スーパー、コンビニの状況
この日、子供たちと近所を自転車で走り、スーパー4箇所、ドラッグストア2箇所、コンビニ1箇所回ってきました。
イオンでは店内の一通路しか開放しておらず、両脇の台にその時に買える商品が並べられている状態でした。
冷蔵庫が使えない状態なので、この時の商品には冷蔵品、もちろん冷凍品は置いていませんでした。
他のスーパー、ドラッグストア、コンビニは通常通り店内に入ることはできるのですが、商品がなにも置いていない空っぽな棚が目立ちました。
すべての店舗を回って、運よく卵を買うことができましたが、牛乳、パンはどこにもありませんでした。
そしてガソリンが満足に給油できない状態のため、自転車で買い物に来ている方がとてもたくさんいました。
地震から四日目~一週間
震源地に近い地域ではまだ余震が続く中、停電、断水も続いているとテレビで放送されており、一日も早い復旧を願うばかりです。
私の住む地域では滞っていた物流も少しずつ通常に戻りつつあります。
ただ、地震から一週間たった今もスーパーによっては牛乳、納豆などが午前中のうちに売り切れてしまっていたり、アイスのショーケースが空っぽだったりという状況が見られます。そして北海道全体の節電を余儀なくされているので、店内の照明を落として少し暗い中で営業しています。
学校の休校は地震当日の木曜日、翌日金曜日、翌週の月曜日まで続きました。学校自体が避難所になっていたことも理由にあるそうです。
札幌市内では月曜日から登校可能な学校であっても給食の供給ができないとのことで、火曜日までは午前授業、水曜日からは通常通りの授業になりました。
久しぶりに学校へ行って帰ってきた子供たちは、地震で怖い思いをした経験を共有したことで安心したようです。お友達に会えてやっと気持ちも日常に戻ったようでした。
今回の災害で学んだこと
災害はいつ襲ってくるかわからないので、日ごろから防災意識を高くもつということが大切だと改めて学びました。
東日本大震災直後は防災リュックなども用意していましたが、平和に数年経過してしまうとだんだんと防災意識が薄れていってしまっていて、反省しました。
今後常に気を付けようと思ったことは以下です。
・防災リュックは時々中身を確認してきちんと保管する
・家族で災害時の集合場所、連絡手段を確認しておく
・ガソリンはなるべく半分以下になったらすぐ給油する
・ポータブル充電器は常に充電しておく
・懐中電灯の場所をいつも明確にしておく
・常に冷凍庫に保冷剤を一個は入れておく
持っていて役立ったもの
・ランタン(ソーラー充電式)、ヘッドライト
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・ポータブル充電池
・ポータブルテレビ
・カセットコンロとガス缶
・ウォータータンク
・強力な保冷剤
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備蓄した方がよいと感じたもの
・カップラーメン、缶詰、お菓子など常温保存できてすぐ食べられる物
・乾電池
・ガス缶
・トイレットペッパー、ティッシュペーパー、生理用品
・ペットのフード
元気をもらった出来事
大変な災害の中でも、元気をもらえる出来事もたくさんありました。
地震直後、島根県に住む友人が午前3時という時間帯にかかわらず、LINEで連絡をくれました。
少し前に広島で台風被害があったとき、友人が心配で連絡しようか迷った挙句、『大変な時だから連絡は控えたほうがいいかな』と思い、結局連絡しませんでした。しかし自分が逆の立場になったとき、これほど友人からの連絡が嬉しいものだとわかったので、あの時連絡しておけばよかったと後悔しました。
停電で真っ暗闇の中、ランタンの周りに家族で集まって過ごしたことも思い出に残りました。
子供たちは「家の中でキャンプみたいだね!」と楽しんでくれていたので、災害時でも『大変、つらい』という思い出ばかりにはならなかったかな?と思います。
友人の中では「真っ暗で何もすることがないから、子供たちと家にあった花火をして遊んだ」「冷凍庫の食材が傷むから、炭をおこしてバーベキューした」など、道産子って強いな~と思うエピソードもたくさん聞けました。
そして友人たちも口々に言っていたのが、夜空の星が見たことがないくらい綺麗だったこと。とても印象的でした。
まとめ
私の周りでは徐々に日常が戻りつつありますが、余震もまだ予断を許さない状況なので、今回学んだことを生かして備えつつも、子供たちを元気づけて生活したいと思います。
いまだに避難所生活を送られている方や多大な災害の影響を受けている方が多くいらっしゃると思います。
一日も早く正常な日常生活に戻れるようお祈り申し上げます。