うちの小学三年生の息子は四歳の時にアレルギー性喘息と診断されました。
夜中に発作を起こしてしまい救急車を呼んだこともあり、吸入器を購入して自宅で朝晩の吸入治療も欠かせません。
アレルギー性喘息原因の代表といえば室内のダニ・ほこりです。今回は費用をかけずに手軽にできるダニ・ほこり除去のポイントをまとめたお掃除方法を紹介します。
目次
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アレルギー性喘息について
アレルギー性喘息とは、気管支がダニやほこりによってアレルギー反応を起こし、咳や淡、発作性の呼吸困難を引き起こしてしまう病気です。
アレルギーによる気管支の炎症により発作を繰り返すと、気管支が過敏になってしまい、気道がもとの状態に戻りにくくなります。よって普段からアレルギーの炎症を抑える薬や気管支拡張剤を飲んだり、貼付、吸入することによりなるべく発作を起こさないようにするという治療をすすめられます。
治療と共に大切なのは、部屋の環境を整えてアレルギーの原因であるダニ・ほこりをなるべく少なくしてあげることです。
快適な室内環境は?
お掃除の前にまず風通しのよい室内環境を心がけましょう。風通しが悪いと高湿度状態が維持されるのでダニが増える原因になります。さらに乾燥も気道の粘膜に悪影響を与えますので、一定の湿度を保てるように調整することも大切です。
理想的な室温・湿度
夏 室温→25℃~28℃ 湿度→55%~60%
冬 室温→18℃~22℃ 湿度→45%~60%
床の掃除
できるだけ毎日掃除機をかけることが理想です。毎日がむずかしければ寝室だけでも一日一回は掃除機をかけてあげましょう。
掃除機をかけるときは窓をあけて風通しの良い状態にし、時間をかけて丁寧に行います。特にカーペットや畳の部屋は1㎡につき20秒以上(畳なら1畳約30秒)の時間をかけてゆっくりじっくり丁寧に行います。
フローリングの床や棚の上などにもダニは付着しますので、時々水拭きするとよいでしょう。
寝具類の手入れ
シーツ・布団カバー・枕カバー
シーツ・布団カバー・枕カバーは少なくとも一週間に一回は洗濯をしましょう。
寝具類の天日干しについて
晴れた日の布団の天日干しはダニを死滅させるのに有効な手段です。しかし布団をたたいてしまうとダニの死骸が布団の表面に浮き出てきて逆効果になってしまいます。
天日干しした後はたたかずに取り込んで、必ずゆっくりと掃除機をかけます。
寝具類の掃除機がけについて
一週間に一回は布団の表と裏両面に掃除機をかけます。寝具専用のノズルがあれば普通の掃除機よりかけやすいと思います。
1㎡につき20秒以上の時間をかけてゆっくりと掃除機をかけます。
特に季節の変わり目に押し入れから出した寝具には高密度のダニが生息しているので、必ず天日干しをした後、掃除機をかけてください。
布団乾燥機を利用
冬の天日干しが厳しい地域では布団乾燥機が有効です。
乾燥機の殺ダニ効果は約100%と言われていますので、天日干しの代わりに利用することをお勧めします。ただし、ダニの死骸は布団内に残りますので、乾燥機をかけた後は必ず掃除機をかけてください。
日用品の手入れ
座布団、クッション、ぬいぐるみ、布地のソファーや厚手のカーテンなどにもダニは多く生息します。これらも可能な限り洗濯・乾燥・掃除機がけをすることが理想的です。
ダニ・ほこりがたまりにくい室内環境
お掃除も大切ですが、なるべくダニやほこりのたまらない環境を作ることや、お掃除しやすい環境を作ることも大切です。
・床材はなるべく絨毯や畳を避ける
・ぬいぐるみやクッション、布のソファーは置かない
・毛の長い(抜ける)ペットは飼わない
・家具は壁から少し離して置く
タバコの煙は絶対にNG!
どんなにダニやほこりの除去や薬による治療を行っても、家族に喫煙者がいると喘息の症状は改善しません。家族で協力して喘息治療を目指すなら禁煙が理想的です。
どうしても完全禁煙が無理ならば、室内での喫煙は絶対に禁止、家の外で喫煙するようにしましょう。(換気扇の下や別の部屋で喫煙しても分煙効果はありません)
おすすめの掃除機情報
我が家では布団に掃除機をかけるとき、ダイソンのハンドクリーナー(Dyson V7 Mattress)を使用しています。布団クリーナーで有名なレイコップととても迷いましたが、ダイソンは布団クリーナー専用のノズルがついていて、ノズルを変えることで他の場所も掃除することができるのでダイソンに決めました。
ダイソンを購入する前は普通の家庭用掃除機に布団用のノズルをつけて掃除機をかけていましたがあまり吸引力を感じることができず、吸っているのかなぁ・・・という感じでした。
しかしこのダイソンV7に変えてみると吸引力があきらかに強く、布団が吸い付いてきます!!吸ってる~という感じ!!それにレイコップよりはコンパクトで軽いのでお母さんでも扱いやすいと思います。
子供の机回りの消しカスや車の中のお菓子くずなども強力に吸い取ってくれるので、布団の掃除以外でもとっても重宝しています!
まとめ
喘息の原因となるダニ・ほこりの除去を中心としたお掃除方法を紹介しましたが、毎日お掃除ばかりもしていられないと思います。ですのでなるべくダニやほこりが増えない室内環境を整えてお掃除を楽にしていきましょう。
そして喘息は症状が落ち着いている時期も治療を続けることが大切です。薬による治療をきちんと続けながら、お掃除をしっかり頑張って完治を目指しましょう!