一年生の娘、幼稚園の年中からプールを習っていて、もう通い続けて3年弱になりますが、今回初めて水いぼに感染してしまいました。
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水いぼを発見・・・
お風呂上りに「お母さん背中かゆい~!」と言うので見てみると乾燥がひどくて皮膚がカサカサしていたのですが、その中にぽつりぽつりとにきびのようなできものがわきから背中の方にできていました。
大きいものは中心が白っぽく化膿しているようにも見えました。
皮膚科を受診
翌日皮膚科を受診するとみごとに水いぼ感染とのこと。原因はおそらくプール。
娘が背中を痒いと言っていたのは肌が乾燥していたせいで、水いぼ自体は痛みや痒みはないそうです。
とりあえず乾燥を治すための塗り薬を処方してもらい、乾燥が落ち着いてから改めて水いぼ治療をすることになりました。
水いぼとはどんな病気?
水いぼとは1~6歳の子供に多くみられるウイルスの感染によっておこる皮膚疾患で、皮膚と同じ色の2~5mmくらいの丸いできものが数個から数十個集中してできます。痛み、痒みがないので発見が遅れる場合が多くあります。
頭、手のひら、足の裏以外なら全身どこにでもできますが、特にひじやひざの裏、わきの下、胸、脇腹、背中、股に多くみられるようです。
特にアトピー性皮膚炎や皮膚が乾燥してかさついたりしている子がかかりやすい傾向があるらしく、娘の場合も乾燥に早く気づいてケアしてあげていれば感染を防げたのかもしれません。
水いぼの感染経路は?
水いぼは「接触感染」によって感染します。ウイルスに感染している子の肌と他の子の肌が直接触れたり、感染している子が使ったタオルを他の子が使ったりするとタオルを介してウイルスに感染していまします。今回原因はおそらくプールなのですが、水を介して感染することはないようです。
通常は肌にウイルスが付着しても、肌表面にある「角質層」というバリア機能によりウイルスの侵入を防ぐことができます。しかし肌に傷口があったり、バリア機能が低下しているアトピー性皮膚炎や乾燥肌の子はウイルスが侵入しやすく、感染しやすいということになります。
水いぼをつぶすと中から白い液体が出てきますが、この液体の中にウイルスが多く含まれています。この液体が肌のほかの部分に付着するとそこから感染して水いぼが次々と広がっていってしまいます。子供が無意識に掻いて水いぼを潰さないように爪を短く切っておくなど注意が必要です。
皮膚科での水いぼ治療を体験
今回皮膚科を受診しましたが、ウイルスに対して免疫ができれば治療をしなくても自然に治ることもあるとのことでした。ただし、完治までには一般的に半年から一年くらいはかかり、その間に広がらないとも言い切れないと言われ、皮膚科での治療を行うことにしました。
病院での治療はまず局所麻酔のテープを水いぼができた部分全部に貼ります。私は5か所くらいと思っていたのですが、先生が手で触って調べたところ、でき始めの小さいものを含めると10か所以上ありました。
麻酔が効くまで一時間待ち、一時間後に先の丸くなった特殊なピンセットでひとつひとついぼを摘まんで取り除くという処置でした。
小さい水いぼはひっぱるとプチっととれるのですが、大きいものは中の液体を押し出すように摘まむのでかなり痛そうでした。
すべて摘まみ終わったら傷跡にばんそうこうを貼って終了しました。
娘は処置中は黙って耐えていましたが、全部終わると「痛かった・・・」とシクシク泣いて「もうやりたくない」と言っていました。
長時間かかる待ち時間があり処置には痛みもあり、幼児やもっと小さい子には子供も親もきつい治療だと思いました。
治療後の経過
処置した日の夜はお風呂は入れませんでした。夜ばんそうこうをとると水いぼのあった部分がかさぶた状態になっていました。
一週間後には傷口が治り、少しずつ目立たなくなっていました。
治療した周りを調べましたが幸い新しい水いぼはできていませんでした。
自宅でできるホームケアは?
今回水いぼ治療が子供にとってかなりつらいものだとわかったので調べてみたところ、自宅でできる水いぼに有効なケア方法がありましたので紹介します。
はと麦茶を飲ませる
はと麦茶には「ヨクイニン」という成分が含まれていて、このヨクイニンはいぼ取り効果がある薬として皮膚科から処方されることもある成分です。薬として飲むより効果は薄れますがはと麦茶は子供にも飲ませやすいお茶なので手軽にできるケアだと思います。
イソジン消毒薬&軟膏でケア
かばさんのうがい薬で有名なイソジンの消毒薬と軟膏が水いぼの治療に有効という例がかなりあるようです。
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こちらの消毒薬&軟膏には『ポビドンヨード』という有効成分が入っており、これが細菌やウイルスの殺菌や消毒をしてくれるので、水いぼのウイルスにも効果的と言えそうです。
ただし、お子さんの肌によってはアレルギーを引き起こしたりする場合もありますので、副作用がないことを確認してから使用することをお勧めします。
自宅で摘まんで取るのは絶対にNG!!
病院で処置するときに使用するピンセットはいぼ取り用の特殊な形状のものなので、自宅にある毛抜きやピンセットで摘まんで取ろうとすると肌を余計に傷つけたり、痛いのにいぼが取り切れなかったりします。
水いぼを潰したときに出る液体が他の部分に付着して感染が広がることもありえますので、自宅で無理やり水いぼを取ることは避けましょう。
水いぼがあるとプールは休むべき?
水いぼは完治までに時間がかかるので、保育園や幼稚園で夏時期のプールに参加できないとなるとつらいですよね。
感染経路でも書いていますが、水いぼはプールの水を介しては感染しません。日本皮膚科学会の統一見解として『プールの水ではうつりませんので、プールに入っても構いません』と水いぼを理由にプールを禁止する必要がないというお知らせをだしています。(平成27年5月)
感染対策としてラッシュガードを着せたり水いぼの部分に防水パッチを貼る、浮輪・タオルの貸し借りをしない、プールの後きちんとシャワーをあびるなどのマナーを守ればプールに参加してもよいと思われます。
水いぼの感染を防ぐには?
肌の状態を良好に保つ
きちんと入浴し、肌を清潔に保ちます。
肌のバリア機能を低下させないように肌の保湿を心がけ、お風呂上りに保湿クリームやローションを塗り、乾燥しないようにします。
プール利用の際の注意
タオルやビート版などを他の子と一緒に使わないようにします。プール終了後にはしっかりシャワーを浴びて肌を清潔にします。
兄弟が水いぼに感染している場合
一緒にお風呂に入らないようにして、タオルも別々のものを使わせます。
まとめ
今回の皮膚科治療で水いぼの治療が子供にとってかなりの苦痛を伴うということがわかりました。
今後まずはウイルスに感染させないために肌の状態を良好に保てるようにケアすること、もしも感染してしまったら水いぼが少ないうちに処置してあげられるように子供の肌をよく観察してあげるのも大切だと思いました。
今後また再発してしまったら、皮膚科での痛い治療に連れて行く前にホームケア方法も試してみようと思っています。